2022年2月5日土曜日

ところてん

「ところてん」の歴史を知らないが、正倉院文書を見ると、写経所で働く人に対する食料支給記録が残されている中に、「ところてん」がある。 主食はコメである。「経師」、「題師」、「装演」。「校生」、「雑使」「仕丁」の身分に応じて、支給量が異なるのは当然である。 「造東寺司解」には、「経師」、「題師」、「装演」。「校生」には、「心太(ところてん)」が毎日2両ずつ支給されたとある。 大宝律令では、1両=10匁=1/16斤。毎日、毎日、ところてんを支給された側では、どのような思いで食していただろうか。 そのところてんの原材料であるてんぐさは、奈良時代において御食国として指定された若狭国・志摩国・淡路国から貢納された。 中国にある「海菜凉粉(hǎi cài liáng fěn)」や、韓国の「우무묵」は、ところてんの源流を暗示する。

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