2016年7月3日日曜日

創氏改名の方法

創氏改名令:1939年(昭和14年)11月10日朝鮮総督府制令第19号、朝鮮民事令11条第三次改正の発布
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①韓国姓の上または下に一字を加え、複字姓にしたもの
田→福田、辺→渡辺、林→大林、張→張本、高→高橋 柳→柳原
②本貫あるいは出身地の地名の全部または一部を取り入れたもの
李→光山、申→平山、清州韓氏→清原
③祖先の由緒縁起によるもの
全州李氏→国本、宮本
④韓国姓の扁、旁を分解あるいは除去したもの、逆に扁、旁、冠を加えたもの 黄→横山、張→弓長、呂→宮田

⑤韓国姓そのものを日本音に読み替えて用いたもの
林、桂、柳、南
⑥崔→山本
⑦白→水原
⑧「金」→「金子」 +金田+金海+金村 +金本
⑨「安」→「安田」
⑩「白川趙氏」→「白川」
⑪「密陽朴氏」→「新井」
⑫洪→徳山
⑬「丁」→「大島」
⑭百田
⑮江原
⑯高→高原
⑰柳→柳井

ビゲロー博士(ボストニアンの一人)

ウイリアム・ビゲロー
1,1911年にボストン美術館に2万6千点寄贈
2,1921年に東洋の絵画類を寄贈

昭和8年刊行の「目録;故ビゲロー氏遺愛品浮世絵及四條派画幅入札」(山中定次郎編)には、具眼の士ビゲローによって収集されたコレクションの一端を知る。

野間秀樹著「ハングルの誕生」平凡社新書

本書は、「漢字のエクチュール」(66頁)、「動態としての世界エクチュール」(67頁)、第5章「正音エクチュールの創出」など、全編「エクチュール」で満載。我が好きな章は第4章。

一読を勧めたい。

大武進文庫

苗代川資料を長年収集してきた大武進氏に敬意を表したい。その文庫の概要は、『平成10年の美山』(2000年7月、私家版)に詳しい。大武氏はその著『薩摩苗代川新考』(平成8年、私家版)において、苗代川に関する玉稿を収録している。俗に言う「在野の研究者」と言うべきであろうが、それは意味の無いカテゴリーである。戦後、田舎から都市へ移動し、村落に人が見えなくなったとき、多くの貴重な資料群が消滅の危機に陥った。当時、南日本新聞の記者であった大武氏は個人の財力で各地の骨董商の店頭で買い求めたという。その振る舞いを賞賛したい。