2016年11月20日日曜日

九州から江戸までを7往復(14回)歩いた男・奥嶋景就(かげなり)

この男、ただ者ではない。出生年(安永6年ー1777)から天保元年(1830)3月6日。大阪で死去、享年53歳。彼が書き残した記録で注目すべきは、『譜草』。出生から文政12年(1829)12月28日までの経歴書である。その詳細さは空前絶後。私にとって、もっとも興味深いのは、文政9年(1826)に江戸から飛脚便にて届いた松浦静山指示、「慢性的な藩財政の改善」(「借財取片づけ」)である。その改善策が面白い。

それにしても、江戸の男は健脚であった。文政9年2月22日に京の伏見から歩き始め、江戸到着は3月6日。

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