2023年8月28日月曜日

東大寺大仏開眼会が天平勝宝4年(752)4月9日である理由は

 学問の面白さは、仮説の立て方にある。

東大寺大仏開眼会と仏教伝来二百年」『美術史研究』9 昭和47年3月刊 

を一読するとよくわかる。吉村氏の発想は、大仏がまだ完成していないのに、天平勝宝4年(752)に開眼をすることにこだわったのは、なぜか、という点である。吉村氏によると、聖武天皇は仏教伝来200年を強く意識し、その年の開眼供養を挙行したいと願ったという。


2023年8月6日日曜日

日本と朝鮮半島の「廛」(「いちぐち」)

朝鮮半島の市場に「六矣廛」があったこと知る者にとって、下記の古代日本の用例は気になる。

木簡には、

* 東□〔市ヵ〕交易銭計絁人服部・真吉

とあり、「東□〔市ヵ〕」に「交易銭計」する「絁」を売買する「廛」(いちぐち)人である「服部・真吉」という名の商人がいたとある。

ここで問題としたいのは、日本古代史の方々が「廛」を「軒を連ねた店舗」と解しているのに対して、朝鮮半島では朝鮮時代の首都漢城に存在した商人の組織」である「廛」と説明していることである。

この差異は今後の史料発掘で解明していきたい。


■詳細

URLhttps://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AADFG27000145
木簡番号0
本文・東□〔市ヵ〕交易銭計絁廛人服部・真吉
寸法(mm)(94)
16
厚さ3
型式番号039
出典木研6-11頁-2(18)(城17-16下(127)・日本古代木簡選)
文字説明 
形状下欠。
樹種 
木取り 
遺跡名平城宮第二次大極殿院・内裏東方官衙地区
所在地奈良県奈良市佐紀町
調査主体奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部
発掘次数154
遺構番号SD2700
地区名6AADFG27
内容分類荷札
国郡郷里大和国添上郡平城京左京東市
人名服部真吉
和暦 
西暦 
木簡説明 




■詳細

URLhttps://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AADFG27000145
木簡番号0
本文・東□〔市ヵ〕交易銭計絁人服部・真吉
寸法(mm)(94)
16
厚さ3
型式番号039
出典木研6-11頁-2(18)(城17-16下(127)・日本古代木簡選)
文字説明 
形状下欠。
樹種 
木取り 
遺跡名平城宮第二次大極殿院・内裏東方官衙地区
所在地奈良県奈良市佐紀町
調査主体奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部
発掘次数154
遺構番号SD2700
地区名6AADFG27
内容分類荷札
国郡郷里大和国添上郡平城京左京東市
人名服部真吉

新羅訳語

 《天平宝字五年(七六一)正月乙未【九】》○乙未。令美濃。武蔵二国少年。毎国廿人習新羅語。為征新羅也。