2022年6月8日水曜日

「韓国帝室之印璽四個」の印影(『高麗史』巻頭、印文「忍徳斎」「巴城世家」「李時顕印」「士栄」)と著者が将来した『高麗史』全137巻73冊の写真、

 




函番号(資料番号)
119-115 
旧書名
朝鮮紀行 
数量
単位
冊 
書名
朝鮮紀行  
書名ヨミ
チョウセンキコウ 
書名の備考
刷外題は達筆な筆文字(写真版印刷)、表紙右下に「通政大夫承政院右副承旨知製教呂圭亨書」(外題筆者)。内題「〈明治/癸卯〉朝鮮記行〈一名渡韓百首〉」。 
版写
版 
書型
中 
原装・改装
原装 
丁数
87 
寸法
18.6/12.4 
編著者
三浦兼助(在六) 
編著者ヨミ
ミウラケンスケ 
成立
刷外題右肩に「明治癸卯(36年)」。大正6年晩秋、其中堂新主人序。其中堂主人(朱刻印「在六居士」)題辞(「到処我市場」)。大正6年11月、〈旧浦三事〉〈嗣〉兼助・〈次〉良吉凡例。巻首「〈其中堂主人〉三浦兼助手記」。〈京都支店〉良吉跋。大正6年11月印刷・発行、三浦在六遺稿、著作兼発行者 三浦兼助(名古屋市中区門前町拾七番戸)、印刷者 須磨勘兵衛(京都市北小路通新町西入)、発行所 其中堂書店(名古屋市中区門前町/京都市寺町通松原北)刊。 
成立西暦
1917 
内容
明治36年6月、名古屋の古書店の主人である著者が古書の仕入れと新刊書の販路調査のため朝鮮を訪れた際の紀行文。漢字かな交じり。所々に狂歌・戯文を交える。古書は京城広橋通の古書肆金氏より稀覯書『高麗史』全73冊を250円で購入(商売気を離れて購入したという)。巻末に諸家による批評を付す。巻頭に①渡韓当時の著者肖像写真と伊勢山町弓小路の隠居の写真、②日韓航路図と京城略図、③「韓国帝室之印璽四個」の印影(『高麗史』巻頭、印文「忍徳斎」「巴城世家」「李時顕印」「士栄」)と著者が将来した『高麗史』全137巻73冊の写真、④本書の原稿と覚王山にある三浦家墓所の写真、⑤著者が生前の大正4年に準備執筆した自らの死亡告知文の写真、あり。著者三浦兼助は名古屋門前町の宗教書専門の古書肆其中堂主人(現在、其中堂は寺町通三条上ルにある京都店が盛業中)。安政3年生。本書を刊行しようとしたが、校正中の大正6年10月26日、食道癌のため没した。62歳。長男浦三が遺志を継いで完成刊行した。評語を寄せた諸家は、出雲寺文治郎、堀野与七、小川多左衛門、川瀬代助、片岡弥吉(明治潜夫)、武田伝右衛門、栗田茂兵衛、山田茂助、山中孝之助(井冽堂)、藤井佐兵衛、此村庄助、鹿田静七、江島紅緑(椀屋)、檜常之助等(同業の書肆が多い)。 
備考
朽葉色表紙、卍繋地・桐唐草(型押)。見返に明治44年秋に一門の遺骨を覚王山上に改葬した際に建立した閻魔灯の碑面拓本(著者自詠自書の漢詩)と閻魔の首の写真あり。序の裏面に「(朱印「進呈」)朝鮮紀行」と刷った紙片を貼付。 
資料所蔵機関の名称
西尾市岩瀬文庫
資料種別
08地理 
資料種別詳細
4外国地 
大分類
2和装活版書
和分類1
> 08地理
和分類2
> 4外国地誌6見聞記2見聞録

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