2017年2月27日月曜日

日本にもあった権力機構の交代--アメリカだけではない

ドナルド・トランプ大統領の就任にともない、ホワイトハウスの人事選考が話題となっている。前任のオバマ政権時に権力を握っていた約2000名の政府上層部が交代するわけである。
この欄で取りあげたいのは、米国の例ではなく、日本、それも江戸時代の事例である。日本とは無縁と思われていた政府権力機構の一斉交代は、江戸時代に通例であった。
例えば、
1,5代徳川綱吉の神田御殿家臣団--約500名
2,6代徳川家宣の桜田御殿家臣団--約100名
3,8代徳川吉宗の紀州藩家臣団--約200名
である。詳細は、後日。

2017年2月22日水曜日

対馬藩人物録

対馬藩人物録
日本側と朝鮮側史料では、相互に人物表記が異なる。
それをリストアップしたいと考えて、偶然に止目した人物だけを記録する次第です。
例えば、
1)天明8年(正祖戊申)
  対馬州太守  宗義功-- 平義功
  通信使請退大差使(延聘参判使)正官古川図書--平暢往
  都船主大浦左衛門--平暢享
  封進押物重田土肥之介--橘政一


宗義功 平義功 対馬州太守
古川図書 平暢往 通信使請退大差使(延聘参判使)
大浦左衛門 平暢享 都船主大浦左衛門
重田土肥之介 橘政一 封進押物
俵郡左衛門 藤蕃卿 告訃大差使
齋藤官右衛門 藤敬明 都船主
小島宇左衛門 藤久通 封進押物
平田隼人 平暢常 告慶大差使
河内染右衛門 橘信賢 都船主
原宅右衛門 藤暢規 裁判
平田又左衛門 藤暢寛 家老
福島作兵衛 平正良 通信使議定大差使(義聘参判使)
大森繁右衛門 橘功久 告慶大差使正官
戸田賴母 平暢明 館守

2017年2月19日日曜日

夫馬進先生のご論考

夫馬進先生の論考に常に多くを教わる。
本日の場合、『朝鮮燕行使と朝鮮通信使』313頁にある、
「朝鮮通信使に対して、初めて化あれらの業績と伝存古典籍のことが伝えられたのは1748年(英祖24,寛延元)のことである。この時の通信使が日本古学派の儒者と交わした議論は、この世紀における両国の学術関係の転換を示唆するものとして重要である」
という指摘である。
ハッと蒙が開けた。惰眠を貪るままに、これまで目を通しておくべき論文の数々に接することもなかった。反省しきりである。

世界に展開する米軍--『読売新聞』2017年2月9日15面

本年1月に就任した米国トランプ大統領は、選挙中に「在日米軍駐留経費の負担増」を日本政府に求めた。それを端にして、世界に展開する米軍に関する情報を探していたときに、偶然に『読売新聞』2017年2月9日15面に、「基礎からわかる在日米軍」という特集記事を目にした。大変に要領よく各種Dataを整理しており、私の蒙を啓いてくれた。

(1)なぜ、米国は世界各国に軍隊を駐屯させているのか。
(2)なぜ、在日米軍の体制が沖縄の比重を高くしているのか。
(3)なぜ、トランプ大統領が各国に米軍駐留経費の負担増を求めているのか。

詳細は当該記事を見て欲しいが、170ヶ国に20万人を駐留させる米軍の規模に驚き、日本に駐留する米軍3万8807人(2016年9月30日現在)が群を抜いて多いことも知った。第2位は、ドイツの3万4562人、第3位は韓国の2万4189人である。