なお、朝鮮本にも注目しておきたい。ハングル古小説の流入経路は不明であるものの、金庚美の調査に詳しい。
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九州大学付属図書館 コレクションの説明
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/collections/hirose
- 廣瀬文庫タイトルヨミ: ヒロセブンコ所蔵館: 中央図書館点数: 10,804冊属性: 文庫主な資料種別: 和本, 漢籍, 和書分野: 哲学・思想・宗教, 文学・語学, 歴史・地理
目録
概要
附属図書館本館に寄託されていた「私立福岡図書館」の旧蔵書を戦後まもなく購入したもの。
内容は九州・福岡の郷土資料、漢籍、朝鮮古典小説、国文学関係等多様。
私立福岡図書館(1902-1917)
館主廣瀬玄鋹(1855-1916)が分院長を務めていた福岡市荒戸町71番地出雲大社教福岡分院の境内に設置され、その蔵書は7万冊を越える規模を 誇った。1916年の玄鋹の死と1917年の福岡県立図書館の設立を契機として閉館することになり、その蔵書の多くは売却ないし寄託者に返却された。
受入
概要
附属図書館本館に寄託されていた「私立福岡図書館」の旧蔵書を戦後まもなく購入したもの。
内容は九州・福岡の郷土資料、漢籍、朝鮮古典小説、国文学関係等多様。
私立福岡図書館(1902-1917)
館主廣瀬玄鋹(1855-1916)が分院長を務めていた福岡市荒戸町71番地出雲大社教福岡分院の境内に設置され、その蔵書は7万冊を越える規模を 誇った。1916年の玄鋹の死と1917年の福岡県立図書館の設立を契機として閉館することになり、その蔵書の多くは売却ないし寄託者に返却された。
受入
- 1925.12.1 廣瀬玄鋹十年祭 廣瀬文庫寄託契約
- 1942.12.1 寄託延長
- 1948.3.31 1103部購入 20万円
- 1949.2.17 942部購入 10万円
分類:旧分類
文庫印:「廣瀬文庫」
旧蔵者蔵書印:「福岡圖書館藏書之印」
旧蔵者蔵書票:「福岡圖書館」
- 平仮名絵入本『太平記』『日本山海名物図会』『肥前島原温泉嶽焼崩大變始末』『背振山堺圖』、『御殿守百分一之図』、『寛文年間福岡士官宅地之図』、『江戸ヨリ長崎迄 (繪卷物)』(九大コレクション貴重資料)
- 『附釈音毛詩注疏』『通鑑前編』(国文学研究資料館マイクロデジタル一覧)
- 『福岡日日新聞』大正14年12月23日
- 筑紫豊「私立福岡図書館館史」『図書館学』6、1958
- 西村天囚著、菰口治校注『九州の儒者たち : 儒学の系譜を訪ねて』(海鳥社、1991)
- 金庚美「九州大學校圖書館所藏古典小説目録及解題」(韓文)『韓国言語文化研究』6,2004
- 「廣瀬文庫」(『九州大学百年の宝物』丸善プラネット,2011)
- 「幻の国境線 : 廣瀬文庫『背振山堺図』とその周辺」『九州大学附属図書館研究開発室年報』2013/2014、2014
- 「九大図書館から発見された『背振山堺図』(ひらき書・三色濃分絵図) : 元禄五年(一六九二)、黒田藩・筑前側が主張した国境」
『歴史を歩く時代を歩く : 服部英雄退職記念誌 : とことん服部英雄』九州大学大学院比較社会文化研究院服部英雄研究室、2015 - 岡本雅享「千家尊福国造伝」『山陰中央新報』連載、2018
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私立福岡図書館は、明治35年に、大社教福岡分院の分院長広瀬玄鋹によって、福岡市荒戸町(現、中央区大手門)の大社教福岡分院に開設された。
◯論文
筑紫豊「私立福岡図書館館史」『図書館学』第6号p.215-227(西日本図書館学会 1958)は、福岡図書館について詳細な記述がある資料である。
伊東達也「(私立)福岡図書館についての一考察(1)」が『図書館学』No.86のp.44-53、(2)が『図書館学』No.88のp.1-7に掲載されている。
◯私立福岡図書館について記載がある図書
『福岡県教育百年史』第5巻p.982-983に私立福岡図書館の項があり、写真が掲載されている。
同じ写真が、『福岡県案内』p.127、『写真集福岡100年』p.43に掲載されている。
『福岡県教育百年史』第2巻p.861に、福岡図書館開館式の資料が掲載されている。
『九州の儒者たち』p.43-46「福岡図書館」がある。
『明治の博多記』p.241-242「私立福岡図書館」がある。
『福岡・博多の町名誌』p.112-115「荒戸町」のところに記述がある。
『ふくおか歴史散歩』第6巻p.133-134「本市初の近代図書館」として紹介している。
『博学博多200』p.338-339「櫛田文庫と福岡の図書館」で紹介されている。
◯新聞記事
『福岡日日新聞』に開館の関連記事が掲載されている。
明治35年10月15日付 3面「福岡図書館設置の顛末」、8面開館式執行の広告。
明治35年10月17日付 3面「本日開館の福岡図書館」と題した絵、4面開館式の煙火の記事。
明治35年10月17日付 4面 開館式の記事。
大正5年12月3日付 9面に広瀬玄鋹の死亡広告。
新聞は、マイクロフィルムと電子版で閲覧・複写が可能。
◯地図
明治43年『福博電車沿線名所案内』の下ノ橋電停のところに、図書館と出雲大社が描かれている。
この地図は当館ホームページのデジタルライブラリで公開している。
http://www.lib.pref.fukuoka.jp/hp/tosho/kindai/H24/hyojun/0135128a.html
◯旧蔵書
私立福岡図書館の蔵書は、九州大学に「広瀬文庫」として引き継がれている。『九州大学百年の宝物』p.150-151に紹介記事がある。
大正7年開館した福岡県立図書館に、その蔵書が引き継がれたとする資料(福岡市刊行の『福岡・博多の町名誌』p115、『ふくおか歴史散歩』第6巻p134等)があるが、出典は提示されていない。また、昭和20年の空襲で福岡県立図書館は焼失しているため、確認できる記録は残っていない。筑紫豊「私立福岡図書館館史」には、そのような記述はない。
◯史料
当館には、昭和60年度に寄贈された「広瀬資料」があり、私立福岡図書館の開館式当日の祝詞を軸にしたものなど8点を所蔵している。
『福岡県立図書館収集文書目録 第2輯』p.154-155に「広瀬文庫」として目録を掲載している。
ただし、資料番号1「広瀬文庫書名目録」は所在不明となっている。
それ以外の資料は、マイクロフィルム(リール番号4358)で閲覧・複写ができる。
「広瀬資料」については、『福岡県立図書館報』No.8のp.8に紹介記事を掲載している。
当館ホームページでPDFで公開している。
http://www.lib.pref.fukuoka.jp/hp/gallery/H28/04kp/04kp008.pdf
また、『ふるさとの自然と歴史』第215号p.20にも、「広瀬文庫資料」として紹介記事がある。
当館が図書として所蔵する『広瀬玄鋹関係資料』は、福岡市総合図書館が所蔵する「旧福岡藩関係書簡資料」の3にある「広瀬玄鋹関係」が原本である。
『古文書資料目録 平成12年度』p.255に解説、p.257に人物紹介、p.268-269に目録がある。
「図書館への本の受入、書籍購入に関するものが主である」と目録の解説に記載がある。
福岡市総合図書館には、「私立福岡図書館関係資料」3件4点の所蔵もある。
『古文書資料目録 22 平成28年度』p.7に解説があり、p.180に目録がある。内訳が館報と八雲会になっている。
八雲会については、当館は広瀬玄鋹編輯発行の『八雲会歌集』を所蔵している
◯論文
筑紫豊「私立福岡図書館館史」『図書館学』第6号p.215-227(西日本図書館学会 1958)は、福岡図書館について詳細な記述がある資料である。
伊東達也「(私立)福岡図書館についての一考察(1)」が『図書館学』No.86のp.44-53、(2)が『図書館学』No.88のp.1-7に掲載されている。
◯私立福岡図書館について記載がある図書
『福岡県教育百年史』第5巻p.982-983に私立福岡図書館の項があり、写真が掲載されている。
同じ写真が、『福岡県案内』p.127、『写真集福岡100年』p.43に掲載されている。
『福岡県教育百年史』第2巻p.861に、福岡図書館開館式の資料が掲載されている。
『九州の儒者たち』p.43-46「福岡図書館」がある。
『明治の博多記』p.241-242「私立福岡図書館」がある。
『福岡・博多の町名誌』p.112-115「荒戸町」のところに記述がある。
『ふくおか歴史散歩』第6巻p.133-134「本市初の近代図書館」として紹介している。
『博学博多200』p.338-339「櫛田文庫と福岡の図書館」で紹介されている。
◯新聞記事
『福岡日日新聞』に開館の関連記事が掲載されている。
明治35年10月15日付 3面「福岡図書館設置の顛末」、8面開館式執行の広告。
明治35年10月17日付 3面「本日開館の福岡図書館」と題した絵、4面開館式の煙火の記事。
明治35年10月17日付 4面 開館式の記事。
大正5年12月3日付 9面に広瀬玄鋹の死亡広告。
新聞は、マイクロフィルムと電子版で閲覧・複写が可能。
◯地図
明治43年『福博電車沿線名所案内』の下ノ橋電停のところに、図書館と出雲大社が描かれている。
この地図は当館ホームページのデジタルライブラリで公開している。
http://www.lib.pref.fukuoka.jp/hp/tosho/kindai/H24/hyojun/0135128a.html
◯旧蔵書
私立福岡図書館の蔵書は、九州大学に「広瀬文庫」として引き継がれている。『九州大学百年の宝物』p.150-151に紹介記事がある。
大正7年開館した福岡県立図書館に、その蔵書が引き継がれたとする資料(福岡市刊行の『福岡・博多の町名誌』p115、『ふくおか歴史散歩』第6巻p134等)があるが、出典は提示されていない。また、昭和20年の空襲で福岡県立図書館は焼失しているため、確認できる記録は残っていない。筑紫豊「私立福岡図書館館史」には、そのような記述はない。
◯史料
当館には、昭和60年度に寄贈された「広瀬資料」があり、私立福岡図書館の開館式当日の祝詞を軸にしたものなど8点を所蔵している。
『福岡県立図書館収集文書目録 第2輯』p.154-155に「広瀬文庫」として目録を掲載している。
ただし、資料番号1「広瀬文庫書名目録」は所在不明となっている。
それ以外の資料は、マイクロフィルム(リール番号4358)で閲覧・複写ができる。
「広瀬資料」については、『福岡県立図書館報』No.8のp.8に紹介記事を掲載している。
当館ホームページでPDFで公開している。
http://www.lib.pref.fukuoka.jp/hp/gallery/H28/04kp/04kp008.pdf
また、『ふるさとの自然と歴史』第215号p.20にも、「広瀬文庫資料」として紹介記事がある。
当館が図書として所蔵する『広瀬玄鋹関係資料』は、福岡市総合図書館が所蔵する「旧福岡藩関係書簡資料」の3にある「広瀬玄鋹関係」が原本である。
『古文書資料目録 平成12年度』p.255に解説、p.257に人物紹介、p.268-269に目録がある。
「図書館への本の受入、書籍購入に関するものが主である」と目録の解説に記載がある。
福岡市総合図書館には、「私立福岡図書館関係資料」3件4点の所蔵もある。
『古文書資料目録 22 平成28年度』p.7に解説があり、p.180に目録がある。内訳が館報と八雲会になっている。
八雲会については、当館は広瀬玄鋹編輯発行の『八雲会歌集』を所蔵している
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