2018年3月10日土曜日

岡山の鼻塚

JR香椎駅の東には、耳塚(きりみみづか)や馘塚(くびきりづか)と呼ばれる石塔がある。その真相は不明であり、世に喧伝される文禄慶長の役と無関係かどうかを知る調査は未了である。
ところで、岡山県備前市香登本にある「千鼻霊社」は、小祠。俗に言う「六助の千人鼻塚」。現在の祠は1982年再建されたそうだ。文禄慶長の役で秀吉軍の残虐性を喧伝する格好の資料として活用されている。
 ところで、この千鼻霊社とは何か?

 伝説形成のメカニズムを考えさせる上に、1992年11月に開催された韓国仏教福祉協会による慰霊祭が決め手となり、もはやこの霊社は文禄慶長の役との関連を否定できなくなった。さらに地元紙が「400年ぶりに魂故国へ秀吉出兵で犠牲の朝鮮兵士」と見出しをつけることで、追い打ちをかけた。

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