2021年10月16日土曜日

アンコールワット 森本の落書き

 この森本の落書きに関しては、

*アンコールワットに墨書を残した森本右近太夫一房の父・森本義太夫の墓をめぐって」(中尾芳治)が詳しい。同地を訪問した折、アンコールワット十字回廊の南廊石柱に、そして第1回廊の北経蔵にもある。前者は寛永9年正月20日付け、後者は寛永9年正月30日付けとなっており、墨書した日時が異なる。ところで、アンコールワットには、森本右近太夫一房以外の墨書が12か所見つかっている。これらの墨書を見る限り、慶長17年【1612】から寛永9年【1632】あたりに、熊本・堺・京都・大阪の人間たちがアンコールワット巡りの旅に立っている。今風にいえば、「アンコールワット ツアー」が募集されて、個人客・夫婦で参加しているといってよい。


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