2016年9月15日木曜日

引揚関係資料(西日本新聞掲載記事)

西日本新聞引揚記録

興味深いのは、敗戦後、どのようにしてソウル特派員が福岡に記事を送信したか、である。


(1)昭和20年8月25日「虚心坦懐 踏止まれーー台湾・朝鮮の在住邦人」

「ポツダム宣言はわが領土の処分に関しカイロ宣言の諸事項を実施し、
  一 満州、台湾、ホウコ島は中華民国に返還すること
  一    朝鮮はこれを自由且つ独立のものたらしめること
を明らかにしてゐるのでわが外地統治は朝鮮において三十六年、台湾は五十一年の歴史をもって終止符を印することとなった、しかして、現在朝鮮には約八十万、台湾には約四十万の邦人が居住多年にわたって政治、経済、文化の諸部門を通じ根強い基盤を有してをり早急に引揚その他の措置に出ることは徒に混乱を招くのみで朝鮮、台湾の現状からしても到底忍び得ざること明らかである、政治色には勿論現地総督府はやはて解消を遂げるであらうが経済的、技術的部門における邦人の寄与は極めて有力であり且つ国際法に基くこれら在住邦人の私有財産は些かの変動も見せない性質のものである、従ってこの間何んらの杞憂を必要としないのみならず当局としては寧ろこれら外地在住邦人が多年踏み止まって国際信義に基き共栄のために虚心坦懐以て新事態に大書すべきであるとしてゐる。」


(2)昭和20年9月14日
「朝鮮から邦人移送[ワシントン12日発同盟]トルーマン大統領は12日の記者会見で、次の通り表明した。『日本人は出来るだけ速やかに朝鮮から日本本土へ移されることにならう。朝鮮には暫く日本人官吏を置くことに決定した。朝鮮に対する米の政策は近く鮮明されうことにならう』

(3)昭和20年九月19日

「朝鮮建設始る  ト大統領声明
 [ロンドン18日発BBC同盟]ワシントン来電によれば、トルーマン大統領は18日次のように語った。朝鮮□□(紙面不鮮明)□□ることについては米国、英国、ソ連、支那の四カ国の意見は一致してゐる。今や朝鮮人の服従は終わり、日本の財閥は排除されつつある、日本人を一時的にこの地位に留めてゐるのは彼らが技術的に必要であるからだ。米国、支那、ソ連の援助によって偉大な国家としての朝鮮の建築は開始されたが、自由な独立国家の建立は朝鮮人の責任である朝鮮の経済および政治生活に関する日本の統治を全面的に払拭するには当然時日と忍耐が必要であらう」

(4)昭和20年9月21日
「台風ついて第1陣  親心の雲仙丸 引揚民のせ博多入港」

(5)昭和20年9月23日
「朝鮮人の警官任命  自治施策は着々奏功」

(6)昭和20年10月2日
「八割既に復員  軍需品の集積も完了」

(7)昭和20年10月2日
「鮮銀券は引換へか  朝台銀行支店に警備兵」

(8)昭和20年10月15日
「深刻化す朝鮮の独立運動
牛耳る共産系  軽挙戒むホッジ中将」

(9)昭和20年10月19日
「米軍政下の朝鮮を見る上」

(10)昭和20年11月24日

「テロとお祭騒ぎの朝鮮」

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