正倉院所蔵の『周防国正税帳』天平10年に、相撲に関する興味深い記事がある。
6月20日条:長門国相撲人3人
6月21日条:周防国相撲人3人
の記事である。平城京へ向かう6人であるが、いずれも相撲取りとある。両国から選抜された、腕っぷしの強い力自慢の者たちが平城京での相撲大会に出場したかもしれない。
どうやら各国から相撲取り(相撲人)が平城京へ派遣されたらしい。平城京場所の具体像は不明であるが。ジョークは別としても、相撲本来が神事であったと考えられるので、その儀式に参加する力士であったらしい。
なお、次の木簡も相撲に関係するが、この人物も平城京場所に出場したかもしれない。出土場所が「平城京式部省東方」とあり、相撲会場とは無関係である。「木善佐美」は「しこ名」かとも思えるが、この時代に勧進相撲はあり得ないので、名前であろう。
詳細
URL | https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AAIBN14000111 | |
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木簡番号 | 0 | |
本文 | ・甲斐○□□ε(二人の人物画)・【千□】○木善佐美\○人国国\○忍○乃止国○未年ε(相撲絵) | |
寸法(mm) | 縦 | (209) |
横 | 47 | |
厚さ | 4 | |
型式番号 | 065 | |
出典 | 木研20-17頁-1(98)(城34-20下(214)) | |
文字説明 | ||
形状 | 上欠(折れ)、下欠(折れ)、左削り、右削り。 | |
樹種 | ||
木取り | ||
遺跡名 | 平城宮式部省東方・東面大垣東一坊大路西側溝 | |
所在地 | 奈良県奈良市佐紀町・法華寺町 | |
調査主体 | 奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部 | |
発掘次数 | 274 | |
遺構番号 | SD4951 | |
地区名 | 6AAIBN14 | |
内容分類 | 文書?・習書 | |
国郡郷里 | ||
人名 | 木善佐美 | |
和暦 | ||
西暦 | ||
木簡説明 |
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