2022年4月24日日曜日

雨森芳洲『朝鮮風土記』

 岩瀬文庫蔵書

目録データ 和
函番号(資料番号)
151-139 
旧書名
朝鮮事情 
数量
単位
冊 
書名
朝鮮風土記  
書名ヨミ
チョウセンフドキ 
書名の備考
書名は原表紙左肩書外題による。内題「朝鮮風俗之事」。旧書名「朝鮮事情」。 
版写
写 
書型
大 
原装・改装
原装 
丁数
寸法
24.5/16.8 
編著者
雨森東五郎(芳洲) 
編著者ヨミ
アメノモリトウゴロウ 
成立
巻首「宗対馬侯文学雨森東五良述」。元奥書「正月廿二日/〈宗対馬守内〉雨森東五郎」。書中に「右大祖即位より当年迄三百二十九年ニ罷成り候」とあり、「当年」は享保5年に相当。 
成立推定
近世後期写 
刷り書写の態様
転写本。 
内容
対馬藩儒である雨森芳洲が、朝鮮の歴史や風俗、気風を記した書。候文体。一つ書、全8箇条。各条の概要、①:新羅・百済・高麗の三国時代より李氏朝鮮に至る略史。②:高麗滅亡の経緯。③:李氏朝鮮の創業者、李成珪の事蹟。④:明朝との君臣の礼儀を重んずること。⑤:明の太祖の指図により国号を朝鮮と定めたこと。⑥:明朝と同じく清朝に君臣の礼を行うものの、清朝は夷狄故、内心は快く思っていない様子に見えること。「日本への書翰に康煕年号を書不申候も夷狄の年号をいみ候故にも哉と被存候」。⑦:清朝以後も朝鮮では朝服と剃髪を用いないこと。⑧:朝鮮は礼儀の邦で弱国と日本人は思っているが、心得違いであること。「惣躰何れ〔の〕国にても是は強き国是は弱き国といつまても定たる国は無之事に候得は日本の武備衰へ候節になり候はゝ必其侮弄を請候事可有之よしと被存候」。末尾に「武器之事」1条あり、朝鮮では弓を第一とし、武挙の及第は専ら弓で判定すること、豊臣太閤の出兵時には鉄炮がなかったが、その後は鉄炮を用い鉄炮の上手もいること、を記す。○『雨森芳洲全書』所収「朝鮮風俗考」、及び都立中央図書館蔵『天和風聞記』所収「朝鮮風俗の事」(正月二十三日奥)と同内容。小異あり。幕府儒官林大学頭(鳳岡)の依頼により執筆提出したもの。 
備考
原装共紙表紙に覆表紙(濃紺色)を付す。半丁10行。前後表紙1丁(後表紙は覆表紙見返に貼付)・本文8丁半。所々に誤写あり。○見返に墨書附箋「朝鮮事情/対馬 雨森東述/萩原裕評閲」(水色刷飾枠罫紙、唐紙)、巻首に同筆の附箋「風俗ノ事」。萩原裕は江戸の漢学者萩原西疇。明治31年没70歳。同人による朱書校訂書入あり。 
資料所蔵機関の名称
西尾市岩瀬文庫
資料種別
07歴史 
資料種別詳細
3外国史 
大分類
1和書
和分類1
> 07歴史
和分類2
> 3外国史1東洋史

0 件のコメント:

コメントを投稿