2022年4月22日金曜日

明和8年3月23日、朝鮮釜山にある草梁和館(対馬藩管理の日本人居留地)内にある中山に大虎出現記事

 


岩瀬文庫蔵書
目録データ 和
函番号(資料番号)
121-41 
旧書名
虎狩記事 
数量
単位
冊 
書名
対人猟虎紀事  
書名ヨミ
タイジンリョウコキジ 
書名の備考
書名は左肩書外題による。内題なし。旧書名「虎狩記事」。 
版写
写 
書型
半 
原装・改装
原装 
丁数
12 
寸法
23.3/16.2 
成立
序跋等なし。 
成立推定
近世中期写 
内容
明和8年3月23日、朝鮮釜山にある草梁和館(対馬藩管理の日本人居留地)内にある中山に大虎1疋が出現し、諸士足軽等が狩に出、館守田嶋左近右衛門の若党小出小平太と下男の庄司折平が鉄炮と大身鑓で仕留める。また通辞長屋の裏手の山にもう1疋の虎が見つかり、田嶋の若党斎藤小次郎が鉄炮を打ち込むが、左足を虎につかまれる。通辞の弟小田又吉が脇差で切りつけ、虎が小次郎の足を離したところを、足軽甚助が山刀で虎の眉間を切り割って殺す。当日は月に6度ある市日で、韓人が館内に群集しており、日本人の勇気を誉め称えた。最初の1疋は「丸塩」にして対州に送り、後の1疋は皮を剥ぎ、肉は狩人の面々が館守の庭で残らず賞味、「味は鶏のことし希代の物也」。以上の一件の記録の写しを集めたもの。内容は以下の通り。①「伝令訓別等」:末に「辛卯三月廿四日」。漢文体。朝鮮の官吏(東莱府吏)より褒章として白米2石と負傷者のために活鶏を贈られた書簡。半丁。②覚暹(1字難読)書簡:同年5月14日付、霊洞頭大和尚宛。一件と対馬に送られた虎を見物しての饗筵について記す。以酊庵に滞在中の五山僧が京の禅僧に宛てた書簡か。末に「一虎狩舘司より府舘へ参候書付一通同次第書一通伝令一通御座候掛御目申候」とあり。1丁半。③「於朝鮮和舘と申而有之候和舘と申候も宗対馬守殿御家中朝鮮勤役之銘々相詰被居候屋敷之右舘之辺山也此山中ニ虎徘徊いたし夜々舘内へ入犬を殺多取食去ル故舘内之人々虎を狩取候次第」:奥書「明和八年辛卯三月廿五日」。一件の顛末を記した「本文」に、折平・小平太・小次郎等の働きを別記した報告書。7丁分。④「虎狩一件記」:一件の記録書。①~③とは別系統の情報か。2丁半。 
旧蔵印識語
見返に浜和助の朱印ラベル。 
備考
朽葉色表紙。四周単辺10行墨刷罫紙(巻末の「虎狩一件記」2丁半以外)。 
資料所蔵機関の名称
西尾市岩瀬文庫
資料種別
07歴史 
資料種別詳細
2日本史 
大分類
1和書
和分類1
> 07歴史
和分類2
> 2日本史4雑史2地方8西海道附琉球

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