2023年5月11日木曜日

柳夢寅の文集の行くへーー浅見倫太郎

 柳夢寅と言えば、『於于野談』などの著者として著名である。今、柳夢寅文集に関して、浅見倫太郎の記事によれば、

「昭和10年4月、韓京に遊びて鮎貝氏を訪ひ於于の文集13巻が総て尾田満氏の所蔵に帰したるを聞ける」

とある。尾田満氏に関する情報は乏しいけれども、幸いにも

「叙従七位 大正9年2月6日 朝鮮総督府通訳官高等官7等 勲6等 尾田満」

の「大正9年2月19日付け 朝鮮総督府男爵 斎藤実」による人事記録を、アジア歴史資料センターHP上に見ることができる。また、同HP上には、

元拓務省通訳官尾田満外六名特旨叙位ノ件」(昭和10年11月11日付け)

の人事記録もあることから、朝鮮総督府から拓務省通訳官へと移動したのち、拓務省で退官したらしい。

さて、その先であるが、現段階では探索できない。

尾田家からどこへ流出したのかを知ることはできない。



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